3haに及ぶ範囲にブナ・ケヤキ・トチ・ナラなどの原生林が広がっています。特に県内では稀なアサダの樹が、小高い丘の頂(海抜300m)にある社殿の附近に20本近くの群落を形成しています。アサダは通常単木で落葉樹林の中に点在するものであり、これほどまとまって生育しているのは稀です。
山頂付近から東南の斜面にかけては、アサダの高木にアカシデ・オオバボダイジュ・アカイタヤなどを交えた落葉広葉樹林となっており、この群落に接して北西の斜面に20本ほどのブナの群生する樹林が広がっています。
これらの樹々が小地域で林分を形成するのは特異なことであり、生態分布上極めて貴重な事例です。